万事屋の壁になりたい人

銀魂が好きすぎて空知先生の頭の中が見たいが故に考察もどきしてます。

銀魂 二巻 考察 後編

お久しぶりですゆっこです。さっそく前回の続き感想⤵︎⤵︎⤵︎

 

十訓

定春初登場の回

 

物語冒頭、酢昆布娘と避けられる神楽からの、定春に出会うという完璧な流れが凄い。

もしかしたら、そうやって神楽はいつも避けられて寂しかったのかもしれない。そこに現れた定春という存在が一気に物語として感情移入出来るものになってる。

そして、自分は力が強すぎるからと動物に触るの辞めた神楽ちゃん。そのふと描かれてる小さいコマがやけに寂しそうで、空知先生こうゆう描写が本当にうまい。銀さんもそのふとある寂しさを知ってるのかな〜。

 

 

神楽ちゃんの
「力のコントロールが下手でみんな不幸にしてしまう。でも定春なら私と釣り合い取れるかも」という台詞で

その少し神楽が感じた希望に反応する新八銀さん。優しいんだな。銀さんは人が少し前向きになろうともがいてるのを観ると心が動いて、つい手助けしちゃうように見える。

 

 

さらに場面変わって定春が攫われそうに。その時に
「車とめろボケ」と定春を救出しようとして定春と一緒に神楽に車ごと殴り飛ばされる銀さん。自分のせいで定春が死んじゃったと、悲しむ神楽に、「お嬢さん何がそんなに悲しいんだぃ」と粋なセリフの銀さん〜

ここで分かるのが
実は銀さんとも力の均等がとれてるという事なんですよね。神楽が力加減が出来ず生き物の命を奪ってしまう。そこに銀さんという実力のある人がいる事で銀さんも死なないし、自分の力から周りを護ってくれる存在になるんです。

 

この話で神楽は銀さんと距離を縮めたように思います。

ひー好き

 

 

十一訓

お登勢さんにかんざしを返したいお爺さんの回

 


このころから万事屋めちゃくちゃ仲いい。

このわちゃわちゃ感は初期でしか味わえない。

 

この回を見て思うのは、やっぱり銀さんの台詞は基本タンパク。死にかけのお爺さんに対してもタンパクに台詞を吐いてる。
でも、銀さんの事線に触れることがあって、そうなると大体助けてくれる。
きまぐれに繋ぎ止めたと言われるだけあるな〜。

気になったのはこの時まで本名が内緒のお登勢さん。銀さんにすら言ってなかったのが不思議だ。新しい名前で生きようとしてたから、あえて源氏名で通してたという解釈も出来そう。

 

十二、三訓

春雨篇です。


うわぁーこの話大好きです。

 

 

台詞にある

「天人来てから世の中アブねぇもん増えたからよぉ。困るぜ若者をたぶらかしてもらっちゃ」

 

「勝手に飛びついてきたのはその豚だぞ?」

 

という風刺満載、毒気満載な感じも初期ならでわに思います。でも銀魂は常に中軸を取ってる気がする。これ、江戸側から見たら、天人のせいだけど、天人から見たら尻尾振ってきた意思の弱いやつにただ売りつけただけとも言える。結局侍魂がどちら側にも必要なんだという話の主軸にも思えます。

 

はい、そして既に銀さんの悪夢即出です。この頃からそうゆう設定あったって事ですよね。凄いなあ。

悪夢「てめーにゃ誰かを守るなんてできっこねーんだ今まで1度だって大切なもん守り来てたことあったか?目の前のもん斬って斬って斬りまくってそれで何が残った?ただの死体の山じゃねーか。てめーは無力だ全部捨てて楽になっちまえよお前に護れるもんなんて何もねーんだよ」

この夢だけで銀さんの何も護れないという自信の無さの理由が分かりますよね…ここで銀さんの過去が始めてなんとなく形になって分かるんですけど、春雨篇という初敵と戦う話の中で、銀さんの過去を流してくという感覚の良さが空知先生にある気がして…ここまで、なんだこの主人公と思ってたら、腑に落ちだした瞬間というか…センス…実際この話から人気で出したらしいです。

 

あと、この話を読む限り銀さんの後悔は松陽先生だけじゃなくて、ずっと背負ってた仲間を失ってしまったことが大きいと感じます。自分だけ生き残ったという事は実力もあるかもしれないけど、自分は誰かに護られて生き残ってしまっただけかもしれない。そう思うと生きてるのも申し訳ない気持ちになりますし、誰かの未来を奪った自分が、先生の未来を殺した自分が、果たして幸せに生きていいのか。なんて考えていても可笑しくないですね。 ウゥ・・・

 

そして銀さんが目が覚めて桂にこう言います

「人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくが如し。なかなかどーして年寄りの言うこたァバカにてまきねーな。荷物ってんじゃねーが誰でも両手に大事なもん抱えてるもんだ。だが担いでる時にゃ気づきゃしねー。その重さに気づくのは手元から滑り落ちた時だ。もうこんなもん持たねぇと何度思ったかもしれぇ、なのにいつの間にか背負い込んでんだ。荷物が届いいねーと歩いててもあんま面白く無くなっちまったからよぉ」

年寄りの話を理解して前をむき出した銀さん、既にこの時に2人と出会って成長していたのかもしれない。

 

 

また桂の台詞で「今からお前の左腕だ」とありますが、友の業を少しでも背負うことを時から望んでいたのかもしれない。

 

以上3巻感想でした。長々ありがとうございます😚