万事屋の壁になりたい人

銀魂が好きすぎて空知先生の頭の中が見たいが故に考察もどきしてます。

銀魂 4巻前半 考察

お久しぶりです。ゆっこです。3巻後半を忘れてる事は触れないでください笑また今度描きます😂

長文が苦手なので、・が一区切りだと思って読んでください。文字制限のないツイートのつもりで描いてます。

 

第二十三訓

そよ姫初登場の回。神楽ちゃんと友達になる話です。

 

 

・そよ姫が4巻で「見栄えだけのハリボテ城なんていっそ壊れてしまえばいい」って言ってたのに対し最終篇からお城を護ろうと必死に戦っていて、そよ姫も成長物語が描かれていたんだなって気がつきました。

→将ちゃんが銀さん達と出会ってハリボテの将軍を辞めようとしたからこそ、そよ姫も心が動かされて成長したんだと思うと銀魂は必然的に繋がってく物語で、全部繋がって今があるんだなと思う。

 

・この頃の神楽はいつも1人でブラブラしてるように描かれてる。ここから神楽が自分の内側の野兎より強くなる度、新しい友達が出来ていったのが裏ストーリーにあるのかもなぁ。

そしてそよ姫にとっても神楽にとっても初めての友達なのかもしれない。泣ける

 

・銀さんが「今では1番可愛そうな侍」

って神楽に語りかけてるのがなんとも言えない。そうゆう内にある小さな毒とか、溝みたいな物を神楽や新八になんとなく話す事で救われていたらいいなと思うし、なんとなく吐けるのは多分この子達が銀さんの事を何も知らないからなんだと思う。

 

・そよ姫が「自由になりたい」をテーマに描かれてるけど、そのバックにはその気持ちが分かる神楽が描かれてるのかもしれない。神楽は自由に見えるけど全然自由じゃない。洛陽で家に1人っきりで面倒を見る神楽も、自分の種族のせいで友達が出来ず憧れて遠い目で見てたのも、全部不自由だし、そよ姫と同じ、自分で選べなかった産まれによる不自由を描かれてる。

吉原篇も月詠に対して同じ事が描かれてたけど、銀魂はそこから1歩踏み出して自分を自由にする勇気を描かれてる。

 神楽は家を飛び出して江戸に来たし、そよ姫は街に抜け出した。そのおかげで友達を作れたし、話の最期にそよ姫が酢昆布を流行らせるオチはお姫様らしからぬ行動としてそよ姫の新しい自由が象徴されてたのかもしれない。

 

 

第二十四訓

キャサリンの昔の仲間が迎えにくる回

 

 

・このね、テーブルの下に隠れてわちゃわちゃしてる万事屋が大好き。いつまでもずっとそうしてて欲しい。可愛い。大好き。

でもこれも、成長するまで。が前提で描かれてると思うとキュッとなって悲しくなったりします。

 

・キャサリンが万事屋と一緒にわちゃわちゃして、お登勢さんの元に居れて、この一番幸せな瞬間にね、敵が来るんですよ。これが銀魂の醍醐味というか、幸せを続かせてくれない感じがやっぱりリアルで。そうやってずっと続けられない時間を何度も何度も戦いながら取り戻すしかない事を描いてるのかな。

 

 

・「自分の性分引きずって泣くくらいならしてを変える事に苦しみな。泣くのはそれからだィ」めちゃくちゃ名言ですよね。お登勢さんの台詞は銀魂のテーマがそのまま反映されてるような感じのが多い気がします。神楽ちゃんも、新八も、銀さんも皆自分の性分と闘ってる。

 

・キャサリンは変わるために江戸に来たのに変われなかった、自分に負けてしまった。だからお登勢さんの所から盗みをしたんだと思う。そしてまた牢屋から出てみたものの世間は冷たくやっぱり自分に負けそうになってしまう。

 

人ってこんなもんだと思います。やっぱりここも凄くリアルで。でもだからこそ、負けちゃだめ。戦って苦しんで生きてこうぜ、って物語なのが銀魂のかっこよさで好きです。

そして本来の敵が自分自身ってゆう、隠れ王道物語なんだと思う。自分という敵が現れて、戦って負けそうになって、そしてまた這いつくばりながら立ち上がる。そして少しずつ成長してく物語なんです。王道的…

 

銀魂に悪役という悪役がいないのは、敵がその悪役じゃないからなんだと思う。その敵と対峙しようとしてる自分自身が敵で、またその敵も本当は自分自身が敵なんです。だから明確な敵がいないんじゃないかなって。銀さんも説教する時闘ってる敵の内にある自分と戦うようにいつも説教してるんですよね。

 

・キャサリンを迎えに来た敵が「1度泥に浸かったやつはな、一生泥の道歩いてくしかねーのよ。」とキャサリンに言うんですけど、それもある意味事実だし、キャサリンお登勢さんに拾われなきゃ同じ事を思ってたのかもしれないと思うんです。でも何よりね、キャサリンにそれを言ってる敵が苦しそうなんですよね。自分と同じ仲間だと思ってたキャサリンが太陽を浴びだした事に焦ってるように描いてる。

この敵は自分に負けて、本当は性分に泣いてる敵として対比で描いてるんじゃないかなって。

 

・恐らく銀さんは減らず口叩いていたし、新八達に言わずにキャサリンを助けに行ったんだと思うんですよね。憎いというか、粋というか、かっこいいですよね。そうゆう銀さんが2人は好きなんだろうし、お登勢さんが拾ってくれたからそうなれたのかもしれないし、全部愛で繋がってて優しい物語だなって何度も思います。

 

・銀さんの「人様に胸張れるような人生送っちゃいねぇ。まっすぐ走ってきたつもりがいつの間にかドロだらけだ。だがそれでも一心不乱に走ってりゃいつかドロも乾いて落ちんだろ」をわざわざキャサリンに言いに行ったかもしれない所がめちゃくちゃ好きです。自分も同じで分かるからこそ、同じだから、一緒に前向こうよ。ってゆう、そうゆう話なわけだし、盗みはしないとはいえ、そうやって何度も負けそうになるのは読者も同じだからこそ、漫画越しから言われてる温かみが素敵だと思います。

 

以上前半でした。銀魂は優しいんです。

読み直す度優しくてホカホカした気持ちになります。まだ初期見た事ない人は初期ならでは銀魂を是非見てください。