万事屋の壁になりたい人

銀魂が好きすぎて空知先生の頭の中が見たいが故に考察もどきしてます。

銀ノ魂篇で銀魂がほぼ完結している事について語ります。

空知先生の銀魂の2年後篇がエピローグであり物語はほぼ終わってる。というのを読んで、私自身銀ノ魂篇は1つの最終回だったのではないか。そして話はほぼ完結しているのではないかと思ったので語りたい。

 

まず訴えたいのは銀ノ魂篇以前に、物語はほぼ終えているんですよね。凸凹篇の九ちゃんを見れば分かるのですが、万事屋以外の他のキャラは一旦それぞれの生き方に決着をつけてるんです。1つの答えや、ありのままの自分を万事屋を通して認めてる。

 

そして次に神楽、まず彼氏篇で銀さんが「2人の成長を笑って迎えてあげなきゃならない」と

解散を意識するような台詞があったりと、この回自身が神楽の心身の成長を意識してるように思います。

そしてなにより仮病回で神楽は1つの物語を終えてるんです。彼女は技という力ではなくて内面が強くなりたかった。でもそのためには周りの愛を受け入れる必要があったのです。しかし携帯篇や紅桜など他の話を読んでも、神楽自身が銀ちゃんや万事屋が好きなのであって、周りが自分を大事にしてくれてるか認識出来てない。これが仮病回を通して自分が愛されているという確信に変わったんですよね。そこから洛陽篇に繋がる。

紅桜では、誰も自分を心配して誰も探しに来ないと思ってるのですが、洛陽篇はほっといても迎えに来てくれる。助けに来ちゃうって分かってるんです。この時点で神楽は精神的自立をして、独りで立てるようになった。

 

神楽は万事屋で精神的自立を遂げ、愛を得て、1つ大人になったんです。

 

一方新八は戦場に立つ事で着実に成長して行ったタイプで、戦場に立つことで当時得たかった物理的力も着いたし、本来銀魂の侍の概念である「護る=侍」という侍のあるべき姿をちゃんと身につけた。

そして1話で「新八があのハゲ何してくれたっていうんだよ。しらねーよ」と話していたのに対して、銀ノ魂篇では新八の父が「最期まで侍で居ようとしたんだな」と解釈をして、その意志を継ごうと目を閉じなかった。

これだけで成長がよく分かりますし、他にも銀さんを背負ったり、虚に打撃を与えた事で新八の成長や万事屋で得れることっはほぼ一旦完結したと思えます。

 

ちゃんと物語の出会ったあと順に話の完結が進んでるんですよね。

周り→神楽→新八。そしてやはり主人公銀さんと物語は銀ノ魂篇で物語に終息をつけてる。

 

 

 

 

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初刊での新八の台詞「ずっと一緒に入れるわけない!そんなの分かってる。でも今は…」

これは新八自身が成長したら離れるべきだと分かってる事を指してるように思います。

また銀さんの

「いつか2人が成長して自分を抜かして行く事を笑って迎えてあげなきゃいけない」

という台詞と同義語であり、新八と銀さんは成長したら離れるべきだ。ということを認識してるようにわざと描いてる気がしますし、伏線のように思います。

 

そしてその銀さんの台詞が銀ノ魂篇で現実になる。

物語序盤で、銀さんよりも先に走っていく神楽や、ボロボロになった銀さんを背負ってる新八が描かれてる。いつもは銀さんが先頭にいて、2人を守ってたはずが、銀さんの役目を2人が自然と背負います。そして、銀さんの「強くなったな」という台詞が故意に出てくる。さらに物語終盤、誰もが虚に打ち飲まされ諦め、侍を捨てた中で、二人は最後、いや再び戦場に最初に立った。それに釣られて立ったのが銀さんでした。

そう、二人は銀さんを追い越したんです。

いつも守ってくれた銀さんを2人が守り、いつも最初に立ちあがった銀さんが2番手になったのだから。

 

これでほとんど2人と銀魂とそして今の万事屋の物語は終わったんです。

 

当初から新八は物理的力を。神楽は内面的力を得たかった。(勿論内面的にも物理的にもあります。)それが万事屋にいる目的だとしたら、この目的が銀ノ魂篇で達成されたように思います。

そしてもし、銀さんの役目が2人が成長し自分を追い越す事だとしたら、銀ノ魂篇でそこまで叶ってるのです。

 

何より解散というのは、「別のやりたい事が見つかったら」それはすなわち成長を表すんじゃないかと思います。万事屋で何か埋める事が出来たから、成長したから次が自然と見えてる、銀さんも、神楽も成長したからこそ次の目的や自立して一人で救おうとする行動が出来た。新八だって自分より上の存在の銀さんの背中を黙って押せるほど大人になったんです。

 

そして問題の銀さんも当初自己肯定感が低く自分の事で精一杯で相手の顔が見えていないような人でした。でも銀ノ魂篇で「こんな自分だからこそ新八と神楽が成長したのかも」という自分の存在その物を受け入れるようになって、肯定できるようになる。

また「今でも夢に見るよ。他にもやり方があったんじゃないかと」という台詞。

これは1話からの銀さんと銀魂のテーマだったと思うのです。銀さんが1話から他のやり方を思い悩み、後悔が故に自己肯定感が低く、その後悔の為に沢山の人の願いを叶えようとしていた。

しかし銀ノ魂篇で「死んだ仲間の想いを無駄にしない事」というあの夢の後悔に新しい答えを出したんです。銀さんが1話からずっと抱えてた業を、新八と神楽に出会って、自己肯定感をつけて、皆が銀さんが好きだと叫んでることにやっと目を向け受け入れるられた。だからこそ真っ直ぐな答えが出すことが出来たんです。そしてやっと空っぽな自分を満たす事が出来てやりたい事を見つけられた。銀さんもこれ以上ない銀魂での成長をし、万事屋で物語の終結をしてる。

そう、銀ノ魂篇は万事屋の最高潮成長物語だと思います。

 

これ以上万事屋にいても成長しない。そこまで2人や銀さんは成長していたのです。

 

 

 

なので定春や、2年後篇の伏線というのはエピローグで続ける為の投下であり、銀ノ魂篇で描きたかった、「成長とお別れ」が描かれていたんじゃないかなと個人的には思いました。それが1つの最終回だったと。

しかしながらこれでは読者も置いてかれてしまう。だからこそ、2年後篇は読者が置いていかれない、2つ目の最終回なんじゃないかと思います。

 

 

以上エピローグについてでした🎊